注文住宅を考えている方は、さまざまなコンセプトを検討してきたことでしょう。
選択肢が多すぎるが故に、お住まいの雰囲気を決めることに疲れてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回はアンティークというテーマに絞って、アンティークな内装を実現するための要素と取り入れるコツをご紹介します。
アンティークな内装を検討されている方もそうではない方も、こだわりの詰まった注文住宅を実現するためのご参考にしてみてください。
□アンティークな内装を実現するための要素
アンティークな内装を実現するために意識すべきポイントは4つあります。
1.素材選び
アンティークの魅力は、古めかしさを帯びた美と言えるでしょう。
そこで、素材選びが重要です。
アンティークな素材の主軸となるのはやはり木材です。
そのため、木が持っている温もり・柔らかさを最大限活かすことで、独特な味わいを表現できます。
また、布・皮・鉄などの素材も昔から使われているものや、経年加工されたものを用いることで新築ながらもアンティークな仕上がりとなるでしょう。
2.曲線や丸み
現代はシャープな形状のものが家具や装飾に多用されています。
一方で、アンティークの醍醐味は柔らかさ・温もりの演出です。
そのため、曲線や丸みを内装に多用することで、「これぞアンティーク」といった内装に仕上げられるでしょう。
3.塗装・色味
塗装に関しては、手塗り感があった方がより味が出て、アンティークらしさを表現できるでしょう。
色味に関しては、白・黒・茶系統のシンプルな色味をベースにお部屋全体のトーンを揃えることで、落ち着いたアンティークらしい空間になります。
4.照明
見落とされがちなポイントですが、アンティークらしい柔らかい雰囲気を演出する上で、照明の光の強さ・色味は大きく関わってきます。
お部屋の雰囲気に馴染む光の演出方法を選択することをおすすめします。
現在ご家庭で多く採用されている光の強いLEDは、アンティークよりもモダンなテイストを表現することに向いています。
アンティークらしさを表現するためには、温もりのある色味を演出する暖色系の照明や、間接照明でお部屋を柔らかく照らす方が良いでしょう。
□アンティークな内装を取り入れるコツ
アンティークな内装を取り入れる際、一歩間違えると、お部屋全体が散らかった印象に映るケースがあります。
そこで、ここからは失敗しないためのコツをご紹介します。
*インテリアを盛り込みすぎない
アンティークインテリアを盛り込みすぎると、お部屋全体が重たく映ることがあります。
黒系統や暗い色で統一感を出したい場合は、圧迫感を出さないように統一感の中にアクセントカラーを取り入れるとお部屋の印象がパッと明るくなるでしょう。
*色を入れすぎない
アンティークならではの落ち着きのある空間にするためには、3色以内にまとめることが理想とされています。
部屋全体のベースカラー・インテリアのメインカラー・アクセントカラーの3つで色味を考えていくと綺麗にまとまった空間になるでしょう。
*異なるテイストを入れすぎない
アンティーク系のアイテムを揃える場合は、ある程度のテーマを決めてから取り揃えることをおすすめします。
フランス、イギリス、アメリカなど国別で揃えたり、カントリー調で揃えてみたりと、なるべく内装・アイテムのスタイルにまとまりを持たせると良いでしょう。
□まとめ
今回はアンティークな内装を実現するための要素と取り入れるコツをご紹介しました。
アンティークは数多くあるコンセプトのうちの一種です。
しかし、今回ご紹介したことは他のスタイルでの空間作りにおいても、通ずるところがあります。
アンティークな内装を検討されている方もそうではない方も、ぜひこだわりを詰め込んだ注文住宅を実現するためのご参考にしてみてください。