注文住宅を建てる際、建物の内装のデザインや設備だけでなく、住宅の性能についても目を向ける必要があります。
住宅の性能を判断するための数値としては、高気密高断熱の家における代表的な指標に、UA値・Q値・C値の3つがあります。
今回は、まずは気密性と断熱性が快適な住環境をつくる上で欠かせない理由について解説した上で、高気密高断熱の家における3つの数値の意味をご紹介します。
□なぜ高気密高断熱の家は快適に過ごしやすいの?
高気密高断熱の家における3つの数値の意味をご紹介する前に、気密性と断熱性が快適な住環境をつくる上で欠かせない理由について、まずは見ていきましょう。
*気密性
住宅における気密性とは、できるだけ隙間をなくし、室内と外の空気の出入りを最小限にすることです。
つまり、気密性の高い家とは隙間の少ない家のことであり、なるべく快適な室温を保つことを可能にします。
*断熱性
住宅における断熱性とは、熱が住宅に伝わらないように遮断することです。
これにより、夏は暑い外気の影響を受けづらくなるため室内の温度上昇を防ぐことができ、冬は冷たい外気の影響を受けづらくなるため、冷気から室内を守ることができます。
このように、気密性と断熱性が高いと快適な室温を保ちやすくなるため、高気密高断熱の家は快適に過ごしやすいと言われているのです。
□高気密高断熱の家における3つの数値の意味とは?
高気密高断熱の家においてよく用いられる数値には、UA値・Q値・C値の3つがあります。
以下にて、順番に解説します。
まずは、UA値についてです。
UA値とは、「外皮平均熱貫流率」のことです。
もっと噛み砕いて説明をすると、外皮平均熱貫流率は、外部に逃げる熱量を外皮面積全体で平均した値のことで、「熱量がどれくらい外部に逃げやすいか」を表しています。
UA値が小さいほど熱量が外部に逃げにくく、断熱性能が高い住宅であると言えます。
次に、Q値についてです。
Q値とは、「熱損失係数」のことです。
これもUA値と同様に、「熱の逃げやすさ」を表した数値のことですが、UA値は外皮面積を元に計算するのに対し、Q値は建物の延べ床面積を元に計算します。
また、UA値は換気による熱損失は含まないのに対して、Q値は換気による熱損失も含みます。
そして、C値についてです。
C値とは、「隙間相当面積」のことです。
これは、気密性能の基準であり、家全体でどのくらいの隙間があるのかを示す数値です。
数値が小さければ隙間も小さいということなので、気密性が高い住宅であるということになります。
□まとめ
今回は、高気密高断熱の家が快適に過ごしやすい理由と、高気密高断熱の家においてよく用いられる数値についてご紹介しました。
これらの数値を意識しながら、マイホームの建築を考えることで、より快適で気密性と断熱性の高い住環境を実現できるでしょう。
当社では、家づくりが想像しやすいように、断熱性能が高い住宅のベースプランをさまざまな広さでご用意しています。
注文住宅の建築をお考えの方は、ぜひ当社までご相談ください。