家の中心となるリビングとダイニングキッチン。
その配置やデザインは、家族のコミュニケーションや生活の質に大きく影響します。
そこで今回は、リビングとダイニングキッチンの間取りの基本をご紹介します。
□リビングとダイニングキッチンの間取りの基本
最近の住宅トレンドを見ると、「LDK」と呼ばれるリビング・ダイニング・キッチンが一体となった間取りが多く見受けられます。
しかし、それぞれをあえて分けるパターンも人気があります。
どちらのスタイルが自分たちの生活に合っているのか、それを知るためには、まずは各パターンの特徴を理解することが必要です。
1.リビングと繋げる
一般的によく見られるのは「ダイニングとリビングを繋げる間取り」です。
このスタイルは、ワンルームの同じ空間にあるので、全体の統一感が出て部屋が広くなったように感じるため、敷地面積がそれほど広くない場合にもおすすめです。
また、リビングダイニング兼用のテーブルを置くスタイルも登場しています。
ソファを購入する必要が無くなるので、家具のコスト節約にもつながるでしょう。
このスタイルの選択には、家族のライフスタイルや趣味、生活リズムなどが影響します。
例えば、家族みんなで一緒に過ごす時間を大切にしたい場合や、開放的な空間を好む場合には、このスタイルが向いています。
2.リビングと別空間にする
ダイニングキッチンをリビングと別空間にする間取りは、リビングでゆったりとくつろぎたい方におすすめです。
ダイニングで食事をとった後にリビングに移動して、お茶を飲んだり歓談したりといった時間を過ごせます。
このスタイルは、家族それぞれが自分の時間を大切にしたい場合や、ゆっくりとリビングでリラックスしたい場合に向いています。
また、来客が多い家庭で、キッチンの様子を見せたくない場合にも適しています。
□リビングとダイニングキッチンは分けるべき?一緒にするメリット・デメリット
どのスタイルが自分たちの生活に合っているのかを知るためには、リビングとダイニングキッチンを一緒にするメリット・デメリットをしっかりと理解することが必要です。
*一緒にするメリット
1.部屋を広く使える
リビングとダイニングを一緒にすると、部屋を広々と使用でき、開放感を得られます。
空間を共有するため、それぞれの部屋を少しコンパクトにまとめることで、他の部屋を広くすることも可能です。
2.子どもから目を離さずに済む
リビングとダイニングが一緒であれば、料理をしながら会話をしたり、子どもの様子を確認したりすることが可能です。
特に、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、お子さんから目を離せないため、お子さんの動きが把握しやすいことは大きなメリットではないでしょうか。
*一緒にするデメリット
1.においや音が広がる
リビングとダイニングが一緒であると、料理のにおいや煙が広がってしまいます。
また、料理中の音や、食事後の食器を洗う音もリビングまで聞こえてしまいます。
これは、リビングで静かに過ごしたい場合や、来客がある場合にはデメリットに感じるでしょう。
2.生活感が出やすい
リビングとダイニングを繋げると、壁面が減るため収納スペースが不足する可能性があり、ものが散らかりやすくなります。
日常の生活感が出やすく、来客時に片付けるのが大変になることも考えられます。
□まとめ
リビングとダイニングキッチンの間取りには、一体型のLDKや、それぞれを独立させるスタイルなどのパターンが存在します。
それぞれの間取りの特徴や、それぞれのスタイルがもたらす生活の質について理解することで、自分たちに合った最適な間取りを選べます。
最終的には、家族のライフスタイルや価値観に合わせて、最適な間取りを選ぶことが大切です。